印刷の立ち会い、一部抜きのチェックが順調に終了し、今月末には見本が上がります。
第3巻、もうすぐみな様のお手元にお届けできるので、ワクワクしています。
都会では、鳥も蝶も見られなくなったと言われ、「そうかもしれない」と思いながら、都心の公園を訪ね歩くようになって十数年、まだまだ共生できる生き物たちがいることを知りました。
それらの多くが育つ環境は、ほんの一握りの太古からそこにある土壌環境だったり、たまたま50年くらい土をほじくり返すことなく樹木が育っていたりする場所など、今後50年持続する保障のない場所です。
しかしこれからの50年を、今の環境を維持しひろげる活動をすれば、昆虫採集の網を振り回す子どもたちに出会える日が来ると思います。
私は団塊の世代です。
占領下、日本中の多くの都市が焼け野原だった時代に、人々が望んだ「平和な日本」の子どもとして育った私たちは、何につけても、戦勝国との文化ギャップを見せつけられてきました。世界に対して引けを取ってはいけないと高度成長期を支え、バブルが弾ければそれを繕い・・・ 繕いきれない落ちこぼれも体験し、定年をむかへて年金受給者になりつつある年齢を迎えています。
今友人たちの話には、無農薬、安心安全、生活習慣病からの脱却などが多く登場します。
私はそこに、自然との共生、子どもに安全な空気を残す・・・ という活動を加えて欲しいと願っています。
この本は、祖父母の世代から孫、ひ孫の世代までが楽しめるように書きました。
身近に育つチョウたちが、50年後100年後にも同じ場所にいるように、人間を含めた自然環境を見つめ、地球が創りだす空気をこれ以上汚さない生活について考え、行動する輪を広げることにお役立てください。
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