過激な天候、過激な体調

工房風花、板野さんのマフラーです。下が板野さん作、上は板野さんが指導している手織りの生徒さんの作品。昨年染めた手袋と色が合うでしょ?
工房風花、板野さんのマフラーです。下が板野さん作、上は板野さんが指導している手織りの生徒さんの作品。昨年染めた手袋と色が合うでしょ?

 子どもの頃から1~3月は超低調な体調になります。どなたでも1年の内にはリズムがあると思いますが、私は子どもの頃から、死に損なうのはいつもこの時期です。

 今後の歩み方を決めたり、有終の美を飾らねばならないときに、さまざまな役職などをも絡めて粛々と過ごす時期での毎度の低体調・・・、手術後の目との付き合いもあり恐れていましたが、相変わらずな日々がやってきました。

 脳が慣れて、目を激使いしているためなのか・・・ 久方ぶりに閃輝暗点がやってきて、病とは仲良くするより無いと思いながら、無理は日々ですが、寝込んで体の循環を止めることだけは無いように・・・、多分体力を使う仕事ではないから、過ぎていけるのだと考えて過ごしています。

 長く振り返っても、むしろこの時期の方が、仕事の成果を上げているので、先走ることのない様にブレーキをかけて、丸く丸く仕事を続けることを考える時期なのだと、繭にこもったつもりになって考えています。

 

 それで、絹。日本人にとって絹は高級品でしょうか?

 

 遠い国からお酒や嗜好品を取り寄せて、毎晩でも酒宴のような食事ができる人々が少なくない現状で、低価格ショップの石油繊維製品などは安いかもしれませんが、その構造悪のツケが実は体にやってくるのではないか・・・ 

 人間の身体は弱いのです。その体や環境を多くの石油製品で包めばどうなるのか・・・ 1世紀も実験できていないことを今、私たちは毎日普通にしているのです。

 

 この国に本来あった繊維は麻、そして絹。綿は後からやってきた繊維です。

 木と紙で出来た家に住むと言われた時代からほんの1世紀。

 出来ることと、出来ないことを、もう一度1世紀前の現状とくらべながら、考える時期だと思う日々です。

 

 お米を自然耕で作ることなども、見せていただくようになって4年目になります。

 新年のご挨拶、長々と書きました。

 みな様にとって、2013年巳年が、良い年になりますように。