シルクが拓く人類の未来/再生医療材料

カイコのマユは、医療用バイオマテリアルとして安全安心な素材です。
カイコのマユは、医療用バイオマテリアルとして安全安心な素材です。

 生体適合性がよい絹は、外科手術の縫合糸として長く使われてきました。近年では糸ばかりではなく、フィルムや不織布、スポンジ、チューブなどが作られています。

 生体への親和性、抗血栓性、低漏血性、分解性、強度・柔軟性などの特質を持つ絹のタンパク質は、角膜移植や軟骨再生の足場材料、薬剤保持層、人工血管などの材料となるように研究されています。

 

 これら絹のタンパク質は、私たちの肌を保護して健やかに保つ特性があります。

 このような観点から、絹による医療用衣料が作られると、多くの困難な皮膚障害が救われるでしょう。また、花粉や排気ガス、紫外線、放射能など、様々に複合汚染した大気にさらされている私たちの皮膚を救ってくれる可能性が大です。

 

 近年様々に実証も進んでいるので、これらについて書くことが必要だとこの頃思っています。