絹、つなげて行く

セリシンを残したままの糸。しゃっきりした強い手ざわり。

 カイコは、生物多様性を基礎とする生態系サービスがもたらす恵みの重要なもの。しかし、この国からいつ無くなるのか・・・。

 補助金で育つ最後のカイコが、そろそろ命を始めるのでしょう。

 

 贅沢品、伝統工芸品、文化財。それ以外に、人類への宝がたくさんある。

 しかし、養蚕業は世界中で風前の灯火・・・

 養蚕業を、もう一度一から立ち上げる。そんな動きもあります。この動きを全国規模にして、この国の絹の歴史を続けて行きたいのです。ささやかな一人の思いでも、思い続ければ世界は動く。人は人間社会の歯車の一つではありません。思いを持って生きているのです。そんな思いを貫いて、絹のことを書いたり繋げたりしてきたいと思うこの頃です。